【報道】2017年8月広島、東トルキスタン亡命政府大統領アフメットジャン・オスマン氏講演

投稿日 :2017年8月9日


百田尚樹氏広島講演 「過ちは繰り返しませぬから」に違和感覚えるかどうかが「自虐史観から脱却できているかのリトマス試験紙」- 産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/170808/wst1708080012-n2.html
2017.8.8 08:02

 現実の世界で国民の平和と安全をどう守るかを学ぶ講座「8・6広島平和ミーティング」が6日、広島市中区のホテルで開かれた。「世界激変、問われる日本の覚悟」と題して、作家の百田尚樹氏が講演。「平和」と唱えていれば平和になるという夢想から脱却しようと訴え、約1500人が耳を傾けた。

 講座は、国ごとの現実的な利害関係がからむ国際関係を無視して真の平和を実現することはできないとするメッセージを、「原爆の日」の広島から発信しようと、日本会議広島が平成21年から開いている。

 9回目の今年は、百田氏の講演に先立って、中国に侵略されて独立を奪われ新疆ウイグル自治区と名称を変えられたとする東トルキスタン亡命政府のアフメットジャン・オスマン大統領が登壇。侵略の結果、住んでいた地域で中国による核実験が繰り返された歴史や、民族のアイデンティティーが今もなお奪われつつある現状などを訴え、「中国の脅威」は日本人にとってもひとごとではないと警鐘を鳴らした。

 百田氏は、軍事施設ではない市街地を狙った米軍の空襲は明確な戦争犯罪であることを指摘し、原爆慰霊碑に記された「過ちは繰返しませぬから」という言葉に違和感を覚えるかどうかが、自虐史観から脱却できているかのリトマス試験紙だと主張。国際条約で禁止されている非戦闘員の殺傷を目的とした戦闘行為である原爆投下や東京大空襲を批判するたびに寄せられていた「日本が悪かったから空襲された」という反論がここ数年で減りつつあると述べ、若い世代を中心に自虐史観が薄れつつあるとの考えを示した。

 さらに、憲法を改正して自衛隊を国防軍にすると軍国主義が復活するとか、戦争を呼び込むことになるとか主張する意見を批判。約200年にわたって戦争に巻き込まれていない永世中立国のスイスは徴兵制をとる国民皆兵国家で、人口比では自衛隊の10倍以上となる規模の軍隊を保持していることや、逆に軍隊を廃して永世中立を宣言したルクセンブルクは第一次世界大戦と第二次世界大戦の2度にわたってドイツ軍に国土を蹂躙(じゅうりん)された結果、現在は軍隊を保持して軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)に加盟している歴史を紹介し、言葉のみに頼る「平和」がいかに無力かを力説した。


東トルキスタン大統領が広島で講演、中国による民族弾圧を訴える 大紀元日本
http://www.epochtimes.jp/2017/08/28126.html
2017年08月07日 23時42分

 海外で活動するウイグル人の組織の一つ、「東トルキスタン亡命政府」の大統領アフメットジャン・ オスマン氏が5日、広島サテライトプラザで公演を行い、中国共産党政府による核実験、民族弾圧の惨状を訴えた。

東トルキスタン亡命政府は2004年9月14日、アメリカのワシントンで在外東トルキスタン人(ウイグル人)活動家によって設立され、「東トルキスタン」(中国名・新疆ウイグル自治区)の独立を目指している。2015年11月、アフメットジャン・ オスマン氏が大統領となった。

 講演で同氏は、1964年から1996年の32年間で50回に及ぶ核実験が行われたと述べた。それによってトルキスタンの環境は破壊され、放射能汚染による癌患者(特に肺癌)、流産、奇形児の出産が増加すると指摘した。その他の爆発による犠牲者も入れれば、死者は累計で100万人にのぼるという。

 また中国共産党政府が1956年から移民政策による同地区への漢民族入植を推し進めてきた。とくに、出産数を制限する計画出産の強要と計画外の妊娠女性に対する強制堕胎、民族文化の根幹であるウイグル語教育の制限、99%のウイグル人が信仰するイスラム教への弾圧など徹底した民族浄化及び民族文化破壊政策を行ってきた。

 ここ2年、中国共産党政府による抑圧はいっそう、強まっている。現在、同地区では髭を生やしたりスカーフをしているだけでテロリストとのレッテルを貼られ、学習班で党の教育を受けさせられる。抵抗すると投獄されたり殺害されるなど、弾圧はますますエスカレートしている。

 東トルキスタンが位置するエリアは現在の新疆ウイグル自治区に当たる。かつてこの一帯はシルクロードの要衝として栄えていた。近年、海上陸上の経済ラインである一帯一路の陸上部分にとって最重要なエリアだとみなされており、当局もこのエリアの中国化に力を入れてきている。東トルキスタンの地政学的位置が同地のウイグル人々をさらなる不幸に陥れていると同氏は話す。

新疆で近年、当局の民族政策に反発し、現地住民による暴動が後を絶たない。2014年7月28日に起きた暴動で少なくとも2000千人が中国当局によって殺害された、と海外に亡命したウイグル人組織、「世界ウイグル会議」は主張している。


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【2017年8月5日 広島】大統領が広島で訴える! 広島市民必聴 もうひとつの被爆国より 東トルキスタン亡命政府大統領アフメットジャン・オスマン氏講演
http://eastturkestan19641016.com/2017080506-2/